えんどコイチ先生、今何してるんだろう
30代以上なら覚えているであろうギャグ漫画の「ついでにトンチンカン」。
その作者がジャンプの月刊誌で書いていたヒューマン漫画『死神くん』。
ふと読みたくなり、少し前に再読しました。
文庫版として再販するにあたり、すべてオリジナルではなく、1冊のうち1話は新たに描き直したとのこと。
残念なのは「心美人」の回も描き直されていることくらいですね。
読み返すとだいぶ忘れているけれど、当時古本屋で探して読んでいた小学生の頃を思い出しました。
1話完結で読みやすく、しかも普遍的なヒューマン・感動ストーリーであるので、安心して読めます。
所々にえんど先生のトンチンカン風なギャグも織り交ぜながら、話は進んでいく。
主人公は冥界から地上へやってきた死神くん。
とある登場人物(その回のテーマとなる人)に死が近づいていることを告げること、または予定にない人間が死ぬのを防ぐことが彼の仕事で、それを見守るようにストーリーは展開していく。
死神くん
『死神くん』(しにがみくん)は、えんどコイチの漫画作品。フレッシュジャンプ、月刊少年ジャンプで連載された。ジャンプコミックス全13巻、愛蔵版及び文庫版全8巻。
「死神」として魂を冥界へ連れて行く役を務める死神くんが、老若男女問わず毎回異なる登場人物に対して生の尊さを訴え、召天させていくヒューマンストーリー。死期の迫った人間、あるいは死期が迫っていないのに死の淵にある人間がメインとなることが多い。各話一話完結形式のショートストーリーで構成される。
て、調べていたら、これテレビドラマになっていたんですね。
嵐の大野くん主演、知らんかった。
彼は怪物くんとか、変わった役が多いんですね。
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ここがオススメ
1.1話完結で読みやすい&読み返しやすい
サクッと読めますし、読み返すにも区切りよくていいです。
スラムダンクとか、読み返すとまた延々と読んでしまうってことがあるんですが、それがないのがいい。
2.キャラクターが分かりやすい
死を告げる「死神くん」が居て、死が迫った登場人物がいる、という簡単な流れがありがたい。
あとは途中から追加された「悪魔くん」は、人間の望みを叶える代わりに魂をいただくという「死神くん」のライバル。
また冥界より派遣された「死神くん」のお目付役「カア助」
この辺り、手塚治虫作品の「ブラックジャック」に於ける「ドクター・キリコ」「ピノ子」的なポジションに置き換えられますね。
3.程よく感動する
ガチ泣きするほどではないですが、程よく感動した読後感は悪くないです。
あとは小学生の頃によく通っていた古本屋や、その頃を思い出しました。
そこで別の小学校の奴にカツアゲされたのも思い出しました。。。
僕は「心美人」「生きる価値なしろくでなし」が当時のお気に入り。
別の漫画で「イキガミ」というのがありますが、これってテイストが『死神くん』に似てるんですよね。
どちらも面白いですけどね。
今回全巻読んでみて、昔は途中までしか読んでいないことがわかりました。
小学生の頃の漫画って、結構そういうのまだあるんですよね。
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