シンプルながらも随所に計算されたポケットと機能性が光るバックパック
そこまで大きくない、仕事兼プライベート用のバックパックを購入しました。WEXLEY(ウェクスレイ)というベルギーのバックブランドが手掛けた「STEM(ステム) 」というシリーズの「FULL CORDURA(フルコーデュラ)」素材のモノです。そこまで気合の入ったバッグではなく、楽に使える感じのモノです。見た目はシンプルなんですが、ポケットの多さや機能的に考えられたギミックが沢山あって、背負っていてると楽しさと使い易さを随所で感じることが出来ます。旅行とか大量の荷物を入れるのは無理ですけど、普段使いのバックパックを探しているならオススメ出来ると思います。
WEXLEY(ウェクスレイ)『STEM(ステム) BACKPACK FULL CORDURA』
<外観・機能など>
1.外観(表面)
▲ 標準的な丸みを帯びた形状のバックパックです。上側が少しだけすぼんでいるのがカワイイです。目立つロゴや柄も無く、スゲーシンプルな顔が気に入ってる点です。シンプルな黒のカバンが好きなんですよね。
▲ 表面には唯一、サイドに「WEXLEY」のロゴマークがあるのみ。
▲ ジッパーの先端にもひっそりと「WEXLEY」の表記があります。
▲ ジッパーの先端が棒状のプラスチックになっており、掴みやすい。
▲ ココにひと工夫があるんですけど、メイン用のジッパーを閉めて一つにまとめ、ロゴマーク付近にある輪っかに通します。
▲ そうするとジッパーを引っ張っても輪っかで引っかかって簡単には開かない仕組みになってます。電車や室内に置く際に、簡易な盗難防止機能として活躍する機能だと思いますね。
2.外観(背面)
背面の背中に当たる部分は、ハニカム構造のデコボコした硬めのスポンジのような素材です。
▲ 遠目で見るとえぐれている様に見えますが、実際のデコボコは凸型に丸みを帯びており、背中に当たる衝撃を分散してくれます。
3.表面ポケット
▲ 表面には斜めに大きく走るジッパーが有り、内部とは独立したポケットになっています。
▲ 斜めのジッパーを開くと黄色の裏地が見え、かなり大きめの外部ポケットが現れます。
▲ 上部には鍵など引掛けられるフックが1つ配置されています。ポケット内が荷物でゴチャゴチャしても、フックを辿ればクイックアクセスできるのは便利です。
▲ 折り畳み傘や小さめのエコバッグなんかを入れてます。後述しますが、ポケットが大きいからと言ってモノを入れすぎると、内部スペースが圧迫されてしまいます。
4.内部ポケット
▲ ジッパーを開くとかなり大きく広がるので、モノの出し入れがし易いです。表面ポケットと同様に黄色の裏地が現れ、中身が探しやすい仕組みになっています。
▲ 内部の構造は、メイン収納部と表側ポケット、背面側ポケットになっています。
▲ 表側ポケットは向かって右がジッパー付きポケットです。
▲ 向かって左がマジックテープ付きソフト素材のポケットです。
▲ ソフト素材の方は伸びる生地なので上のように水筒を入れたり、サングラスを入れたりしても良いです。
▲ 背面側ポケットはジッパー付きのメッシュタイプです。
▲ マチはそんなに無い為、分厚いモノは入らないかもしれないです。マスク、目薬、リップ、ティッシュなどが良いのかなと。モバイルバッテリーくらいなら全然OKですけどね。
5.内部ノートPC収納部分
▲ 本体収納部分の背面側に、ノートPC等を格納するための収納スペースがあります。仕様では16インチまでのノートPCが入る設計になっています。なので大体のノートPCやタブレットなら問題無しです。
▲ フカフカの素材で覆われているため、機材を傷付けない工夫がされてますね。
▲ 考えられてるなと思ったのが、ノートPC格納部の底が本体バックパックの底よりも高くなっている点です。このお蔭でノートPCが地面に当たる事無く、浮いた状態を保てます。床に当たるダメージを回避出来るので安心感がありますね。
6.背面隠しポケット
▲ 背面の両サイドに配置されたジッパーが隠しポケットになります。因みに左右のポケットは独立していて、中で繋がってはいません。そして背負ってる時にも、手を後ろへ回せば隠しポケットにアクセスできるので便利です。
▲ ジッパーは90度に折れるタイプでフラットになる為、背負った際に背中に当たって痛いって事も無いです。さすがの工夫。
▲ まず向かって左(背負った時は右)は銀色の裏地になっており、スキミング防止機能のポケットになります。
スキミング(英語: Skimming)とは、カード犯罪で多く使われる手口の一つで、磁気ストライプカードに書き込まれている情報を抜き出し、全く同じ情報を持つクローンカードを複製する犯罪である。またカジノ経営において、売上を簿外化することで過少申告する脱税行為をスキミングと呼ぶことがある。
スキミング – Wikipedia
▲ ここはクレジットカード単体や財布を入れておくと良いですね。
▲ 向かって右(背負った時は左)には裏地が黄色の普通の隠しポケットがあります。
▲ ここにはスマホや海外ならパスポートなどを隠しておくと良いかなと思います。
▲ ポケットの広さは左右共におよそ17cmです。
▲ ポケットの深さは左右共におよそ17cmです。どっちも意外と広い隠しポケットですけど、あまりモノを入れると背負った時にちょっと邪魔です。薄くて重要なモノだけをしまうのが良いです。
7.ストラップ
▲ ストラップには胸にチェストストラップ付です。ただし不要な場合はすぐ外せる仕組みになってます。
▲ 肩の当たるストラップ裏はメッシュ構造になってます。通気性が有って柔らかい当たり心地です。
▲ 向かって左(背負った時は右腕)のストラップ上に隠しポケットがあります。至る所にこういうのが有ってテンション上がります。
▲ ぶっちゃけ収納力は低いです。厚みも無いのでカードがやっとギリギリ入るくらいです。ちょっと頑張らないとジッパーも閉まりません。やってみた感じだと、ミンティアは入りますけどフリスクは厳しい感じですかね。
▲ ただココ、小銭の収納に丁度いいんですよ。個人的にはSUICAと小銭を入れておくのが一番適してるかなと。
<仕様など>
※FULL CORDURA素材
メーカー: | WEXLEY(ウェクスレイ) |
商品名: | STEM(ステム) |
表地: | ナイロン |
留め具の種類: | ファスナー |
サイズ: | 49 (h) x 29 (w) x 16 (d) cm |
重量: | 0.7 Kg |
容量: | 17 L |
素材: | 100Dコーデュラナイロン(裏地-ポリエステル) |
特徴・オススメな点
1.とにかく軽い
これまでは多機能な(このバッグもまあまあ多機能ですが)バッグが多く、3WAY仕様などを好んで使っていました。その為にシンプルなバックパックや2WAYブリーフケースに比べると、重さとしてはやや重いって感じるモノが多かったです。それに対してコレは非常に軽いのが第一印象でした。700gってスゲー軽いですよ、ホント。プライベートで、水筒や折り畳み傘、モバイルバッテリーなどほんのわずかの持ち物を入れて外出するのに都合の良いバッグだと思いますね。
2.シンプルで大きすぎず、街使いに合うルックス
背負った時の横からのシルエットが凄く気に入っています。細身のアウトドアテイストやキレイ目ファッション、自転車にも似合うと思いますね。
3.各所ポケットの工夫がニクイ
ポケット大好き人間には堪らない工夫が多くて気に入ってます。背面の隠しポケットって今まで手にしてきたバックパックには無い機能でしたが、薄型財布やスマホの収納にすごく役立ってます。
4.まだ珍しく被らない
黒でシンプルなバックパックなので、被ってもあまりダメージは無いですけど、そこまで知れ渡って無いように思います。でも段々と街や電車内で見かけるようになってきました。街で被るのって恥ずかしいっすよね。
5.カラバリ・素材が異なるタイプなど多数
上で述べたように、一般的な黒のヤツはかぶる事もあります。今現在調べてみると、意外なほど多くの素材違い、色違いが存在するようです。
①FULL CORDURA BALLISTIC(黒):防水耐熱で高強度のコーデュラ・バリスティックナイロン素材を使用したハイエンドモデル。
②FULL X-PAC(白・黄):ハイテク素材であるX-PACで作られ、強度と軽さと撥水性に優れている。
③FULL CORDURA(黒・紺・カーキ):軽さ強度、撥水性のバランスが取れたコーデュラナイロン製でこのシリーズとしてはスタンダードなもの。※僕が購入したもの
④CORDURA COATED(黒):表面をポリウレタンでコーティングし耐水性を高めたPU素材を使用している。
⑤P300D(黒・灰):ポリエステル繊維を使用したもの。
同じステムでも色や素材別で色々とでてますね。そして売り切れみたいですが、日本限定でレザー仕様のモノがあったようです。画像で見るとスゲー色気あってでカッコイイですね。
6.自転車、バイク、原付乗りにも有難い
自転車やバイクに乗る際に、財布をケツポケットに入れたままだったのを思い出して落とさないかヒヤヒヤした経験がある人は少なくないかと思います。そんな時も背面の隠しポケットに財布やスマホを入れておけば落下を防げるのと、すぐさま必要な時は取り出せるってのが結構有難いですね。わざわざカバンの中に入れるのって面倒だし、意外と忘れがちなので。
注意・イマイチな点
1.容量が若干少ない
サイズ的に仕方無いですが、見た目よりも容量は少なく感じました。特に表面ポケットにモノを多く入れた場合に感じます。表面ポケットにモノを入れ過ぎると、膨れて内部の空間を圧迫してしまう為、更に狭く感じてしまいますね。という事で、コレ1つで旅行とかは難しいサイズだと思います。日帰り用のバックパックって感じです。
▲ 表面ポケットと内部ポケットは独立していますが、表面が膨らむ程に内部ポケット側が圧迫されてしまいます。
2.実は左利きの人向けな気がする
これに気付いたときに、ちょっとショックだったんですけど、この『STEM(ステム) BACKPACK』は左利きの人の方が絶対に使い勝手が良いと思います。まあ自分のように右利きでも絶対NGではないのですけどね。使ううちに以下の2点(①②)でそれを感じました。
①背負いながら表面のジッパーを開けるときの操作性
右利きの人は背負ったカバンを片方掛けにして表面ポケットにアクセスする場合、左肩に掛けてバッグを正面に持ってきて、右手で操作するはずです。でもそうすると、ジッパーの向きや配置的に遠くて開きにくいんです。なんか「やりにくー」って感じです。
②ストラップにある隠しポケットは右側に配置されている事
僕はあまり使用しない右ストラップにある隠しポケットですが、右利きである為に更に使用しなくなっています。バックパックを背負いながら、右利きの人が右側にあるポケットを使うとなると、肘をガッツリ曲げて取り出そうとしないと難しいんです。
以上より、これは左利きの、左利きによる、左利きの為のバックパックだと確信しました。そして右利きで生まれたことをチョッピリ残念に思いました。
3.背負った感じ(背面のデコボコ)の良し悪しは個人差あり
背負った際の背中への当たりは、結構硬めです。背中にスポっとフィットするような、低反発クッションの感じは無いですね。これは個人的な好みに分かれる部分ですので、実際に試してから購入しても良いと思います。まあそこまで違和感や不快感を感じる訳じゃないし、僕はこの硬めの背中に慣れてしまったので問題無く使えています。
4.表面に付いたゴミが落ちにくい(フルコーデュラ)
僕の使用するリュックの素材(フルコーデュラ)の場合になりますが、表面の生地はホコリ・砂・泥に弱い気がしてます。それを一番感じるのは、飲食店のカウンター席でテーブルの裏側に有る収納場所に入れた時です。こういう場所って大抵厚みが無くて、ブリーフケースなら大丈夫でもリュックだと厚みで上下に擦れちゃったりします。その後で取り出すと、表面にホコリや木くず(テーブル裏側がベニヤ板だったりすると)がめっちゃ付きます。手で払ってもなかなか落ちにくくてテンション下がります。
なので対策として以前記事で紹介した携帯型ハンガーの「Clipa(クリッパ)」を常に取り付けておくと、この汚れ問題に悩まなくて良いと思います。
このクリッパを別のカバンに付けて使用していると、付けたままクローゼットに入れてしまったりするんですけどね。 必要時にカバンに付いてなかったり、しょっちゅうしてます。だけど複数持つのは微妙かなぁとも思って1つしか持ってないんですけどね。
しばらく使用してみて感じた事など。。。
ネットで見かけたり、街や電車でもちょっと見かけて気になっていたバックパックでした。そんな折、東急ハンズで発見し試着してみて、良さげだと思って購入しました。
使い始めて感じるのは、まず本体の軽さですね。その軽さを優先するために、最低限の荷物を入れる様になりました。
そして、シンプルな見た目で大きすぎないサイズな為に、スマートでアーバンな雰囲気を感じられてとてもイイです。キレイ目の私服やスーツカジュアルなファッションでも違和感なく身に着けることが出来るので、どんな場所でも使えて楽だなと思います。
正直、ガッツリと仕事の書類やPCなど全てを持ち運ぶには容量不足ですけど、ちょっとした資料などや休日のリュックとしてなら最高だと思います。
以上、良かったら参考にしてみてください。
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