インドネシアの悲劇ふたたび
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五年前に数回、仕事でインドネシアに行ったことがある。
今回、再び出張で行って来た。
五年前には死ぬほどの腹痛になってしまいホテルから仕事場までの1時間、移動車中で地獄を見た。
言葉の通じない現地運転手が1時間高速を飛ばしまくって、客先へ到着するまで止まらないし、止めてもらったとしても周りにはトイレ一つも無い状況だった。
そして今回、リベンジを果たすつもりが再び帰国後にひどい腹痛になってしまった。
海外では「水」に注意
前回の原因は恐らく「水」です。
シャワーを浴び、歯を磨いた際に口をゆすいだ水が悪かった。
ホテルの洗面台には何故かミネラルウォーターが置いてあったのだけど、これが最後に口をすすぐ用の水だとは思わなかったんです。
そこへ来てホテルで部屋にあった果物や朝食でサラダ(生野菜)を食べたのだけど、この野菜を洗う水、それが綺麗な水とは限らない。
というか普通の水道水で洗っているだろうし、生野菜を食べる以上、水を間接的に摂取していることになる。
厳密に言えば皿やコップもそうなんだけど、そこまで考えると何も食べられなくなるので、「水道水」を摂取してしまう可能性の高い状況を考えた結果、生野菜に行き着いた。
ユッケとレバ刺しはキケン
今回、恐らく生肉を食べたのが悪かった。
といっても、お客さんが良く行くという日本の居酒屋スタイルのお店。
メニューも焼き鳥やから揚げや焼きそばなんかが揃っている、いわゆる普通のメニュー。
きっと赴任者はこういう日本の料理が一番恋しいんだろう。
今回のお店はとても清潔感があって、メニューもとても美味しかった。
オーナーも日本人だったから、油断してしまった。
「牛レバ刺し」「ユッケ」がインドネシアで食べられると思わなかった。
本当に美味しかったのは事実。
もう一皿食べたいって思うくらいだったのですが。
お客さんもここで頻繁に食べていて、一度もお腹を壊したことが無いって話だったので安心してしまった。
そう、現地に長く滞在している人の適応能力を甘く見ていたのです。
あの人だったら水道水飲んでもきっと平気なんだと思う。
食べたのが帰国する夜で、そのあと夜便で日本へ帰ってきた。
日本についたのは朝で、帰宅したのは昼前くらい。
飛行機の中では全然眠れなかったので、帰宅後就寝した後、腹痛で起こされたのです。
ということで帰国した日、急激な腹痛と下痢に教われました。
それから1週間はずっと腹痛が続きました。。。
旅行者下痢症に要注意
恐らく私が発祥したのは、『旅行者下痢症』というヤツです。
これは日本の腹痛と異なる症状なので、旅行や仕事で今後行かれる方は注意してください。
また 日本の薬や正露丸では治らないと思いますので、正しい治療を心掛けてください。
旅行者下痢(りょこうしゃげり)は、渡航者下痢とも呼ばれ、主に国外旅行者が滞在先で遭遇する激しい下痢症状を指す。高齢者よりも若者がなる例が多いという。俗にいう食あたり、水あたりを発症したことをさす。
水分を摂ってホテルなどで安静にしていれば快復するケースが多いが、感染症が原因の場合は治療が必要である。
原因を調べると恐ろしいぜ
『旅行者下痢症』についてとても詳しくまとめてあるサイトがありましたので、以下抜粋します。
どうやら主な原因は病原体であるようで、その他食事やストレスなど環境の変化に因るものもありそうです。
恐らく自分の場合は生食したものに含まれる病原体が原因でしょう。
こう読むと恐ろしい病気だなぁと、まだお腹の中にウィルスが居たり、居なかったりして。。。
旅行者下痢症の大多数は病原体(細菌、寄生虫、ウィルス)により発症します。また、滞在先での食事の変化(食用油の違い、香辛料、飲料水の硬度の違いなど)、時差、ストレスなど非感染性の原因も一部にはあります。さらに、旅行者の健康状態によってもおこります。たとえば胃酸過多の症状に対してH2ブロッカーなどの制酸薬などを服用している場合は、胃酸の殺菌能力が低下し、感染リスクを高めるともいわれています。
対策をしっかり覚えておこう
上のサイトに対策も書いてありましたが、経験上食べ物が原因として大きいです。
というのも自分を含めて会社で出張経験がある人達は口を揃えて「あのときの~を食べたからだ」「~のジュースに入っていた氷を無意識に噛み砕いて飲んでいた」「ローカルな食堂で~を食べてから調子悪くなった」など食べ物で調子を崩す人ばかりだからです。
しかも食事は基本的に避けられません。
お客さんとの付き合いもあるだろうし、食事して元気でいないと仕事も出来ないだろうし。
1日3回、海外での食事は仕方ないですがリスクがある行為だとも言えます。
上のサイトにある対策を以下にまとめました。
(1)生活上の注意
・水はミネラルウォーターか煮沸したものを飲用する
・食事は衛生状態の良い店を選ぶ
・手洗いを励行する
・ウェットティッシュやアルコール消毒剤を携帯する
(2)薬剤による予防
・米国等で止痢材としてBismuth Subsalicylate(商品名:Pepto-Bismol)が市販されており、服用によって旅行者下痢症が40%~65%まで減少する
・日本ではインターネットで購入可能
(3)抗菌薬による予防(※抗菌薬:一般に「抗生物質」といわれているもの)
・止むを得ない場合、抗菌約の予防服用も一つの選択肢
・抗菌約は副作用や耐性菌が発生するリスクもある
・日本国内で事前に処方してもらう場合は健康保険外診療になる
(4)ワクチンによる予防
・コレラ菌とロタウィルスにはワクチンが開発されている
・海外ではActive Biotech社(スウェーデン)からDukoralの商品名で販売されている
・日本では未承認のワクチンだが、医師の個人輸入で国内でも接種可能
個人的には(1)をしっかり気をつける事が一番重要だと思っています。
あとは症状が見られた場合、速やかに現地の担当者に告げたり、病院へ行く事を勧めます。
この症状は自然治癒するにも時間がかかりますし、非常に苦しいです。
帰国の日程をずらしたり、仕事ができなくなったりと、かなり振り回されてしまいます。
しかし適切な治療さえ受ければ回復も早く、確実に治ります。
気合で治す!とか日本のやり方は通用しません、郷に入れば郷に従いましょう。
まとめと思った事
・前回に引き続き海外出張で下痢腹痛に襲われた
・恐らく旅行者下痢症、原因は食べ物だと思われる
・水はミネラルウォーターか煮沸したものしかダメ
・手洗い、ウェットティッシュ、アルコール拭きをする事
・でもあのレバ刺し、ユッケは美味しかった
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