マグリット展は6月29日(月)までなので急ごう
お笑いでも耳にする「シュール」という表現は皆さんご存知のとおりですが、その語源は「シュルレアリスム」という言葉から来ています。
日本ではフランス語と英語の発音を合成して「シュールレアリスム」、「シュールリアリスム」、「シュールレアリズム」、「シュールリアリズム」、「シュルレアリズム」、「シュルリアリズム」といったバリエーションがあり、日本語のカタカナ表記においては様々である。
「シュール」は「非現実的」「現実離れ」の意味によく使われる。1970年代前後に「シュール」が日本の広告媒体で頻繁に使用された例がある。
そしてその「シュルレアリスム」な絵画で代表的なのが『ルネ・マグリット』です。
「ビートルズ」が好きな方なら左下にある例のリンゴのマークをご存知でしょう。
その元ネタとなっているのが、この右下にある『マグリット』の作品なのです。
その彼の作品を展示している『マグリット展』が現在~6/29まで新国立美術館で開催されているのです。
社会人なら特に、日常生活で「不思議ぃ~」な感覚に陥ることが少ないと思います。
そんなヤングなおじさんにこそ見て欲しい、そして「不思議ぃ~」なエネルギーをココロに補充して欲しいのです。
一度は目にしたことがあるはず『ルネ・マグリット』
不思議ぃ~な絵を描きまくり、本当に頭の中身が謎過ぎるマグリットは、今から100年以上前に生まれたベルギーの画家であり、20世紀を代表する画家の一人です。
どうやら作品とは対照的に非常に平凡な人生を生きた人のようですが、だからこそ彼の頭の中にある狂気が顔を覗かせる作品に興味が湧いてきます。
ルネ・フランソワ・ギスラン・マグリット (René François Ghislain Magritte, 1898年11月21日 -1967年8月15日) はベルギーの画家。
概論
マグリットの作品においては事物の形象はきわめて明確に表現され、筆触をほとんど残さない古典的ともいえる描法で丁寧な仕上げがほどこされている。しかし、その画面に表現されているのは、空中に浮かぶ岩、鳥の形に切り抜かれた空、指の生えた靴といった不可思議なイメージであり、それらの絵に付けられた不可思議な題名ともども、絵の前に立つ者を戸惑わせ、考え込ませずにはいない。
マグリットの絵画は、画家自身の言葉によれば、「目に見える思考」であり、世界が本来持っている神秘(不思議)を描かれたイメージとして提示したものである(デペイズマン)。この点は、夢や無意識の世界を描き出そうとした他のシュルレアリスムとは異なっている。
「言葉とイメージ」の問題を追求したマグリットの作品は、ミシェル・フーコーのような思想家にも発想源を与え、広告やグラフィックアートの分野にもその影響が見られるなど、20世紀の文化に与えた影響は大きい。日本においても1971年の回顧展をはじめとして作品展がこれまでに5回開催され、また、宇都宮美術館、横浜美術館、豊田市美術館などに作品が収蔵されている。マグリットの生涯は、波乱や奇行とは無縁の平凡なものであった。ブリュッセルでは客間、寝室、食堂、台所からなる、日本式に言えば3LDKのつつましいアパートに暮らし、幼なじみの妻と生涯連れ添い、ポメラニアン犬を飼い、待ち合わせの時間には遅れずに現われ、夜10時には就寝するという、どこまでも典型的な小市民であった。残されているマグリットの写真は、常にスーツにネクタイ姿で、実際にこの服装で絵を描いていたといい、「平凡な小市民」を意識して演じていたふしもある。彼は専用のアトリエは持たず、台所の片隅にイーゼルを立てて制作していたが、制作は手際がよく、服を汚したり床に絵具をこぼしたりすることは決してなかったという。
代表的な作品を見ても、意味深で不思議ぃ~な感じ
秘密の分身
空中に浮かぶ岩
マグリット展のココがオススメ!
1.見ているだけで楽しめる不思議な絵だ!
上の代表的な作品を見ても分かりますが、ただただみているだけでも想像力をかきたてられます。
何時間でも見ていられるし、色んな物語を想像してしまいます。
大人も子供もネコもみんな不思議な気持ちになること請け合いです!
一人でじんわり見るのも楽しいでしょうし、数人で見て感想を言い合うのも盛り上がるでしょう。
2.13年ぶりに日本で開催されたぞ!
海外の有名な絵画は毎年日本で見られるものではないので、この機会に行ける方ならぜひお勧めします。
もうすぐ終わるので恐らく混雑しているでしょうけど。。。
3.作品点数はおよそ130点!初期から晩年までの作品を展示している!
130点の作品という膨大な量を展示しているのです。
シュールな作品が130点も並んでいたら、見終わった後どうにかならないか心配ですが見ごたえは十分だと思います。
初期から晩年までの作品が展示されており、作者の成長や作品の変化も楽しめるのではないでしょうか。
まとめと思ったこと
・日本開催は13年ぶり、作品約130点もの規模を目にするチャンスだ!
・たまには日常を忘れて不思議ぃ~な感覚に陥ろう!
コメント