女子だって全然浮気する生き物なのです
僕にも女性は浮気をしないと思っていた頃がありました。
というか、そうであって欲しいと思っていたのだと、今では思います。
特に今の時代、女性の方が積極的だったり、肉食系だったりと叫ばれますが、それはいつの時代も同じものじゃないんでしょうか。
イケメンが寄ってくる女性を食いまくるって構図は一般的なものとされていますが、なぜかその逆はあまり話題にならない。
ただ単に隠すのが上手いだけで、女性も同じくらいの割合で浮気や男遊びしてると思うんです。
妊娠のリスクがある、男性は風俗がある、そういう意見もあると思いますが、行動に起こす起こさないはあるものの、根底にある欲望レベル・性に対するモラルとその割合は男女ともに大きく変わらないんじゃないかなってのが僕の意見です。
※一部ネタバレ有りです
新田章『あそびあい』
◆作者:新田章(にったあきら)
◆連載期間:2013年〜2015年
◆掲載誌:モーニング
◆解説:
自分の欲望と快楽に素直すぎて、いろんな人とエッチしちゃう小谷(おたに)さん。彼女を独占したいピュアボーイ・山下くん。そんな二人のストレンジラブストーリー。束縛とか嫉妬とか喧嘩とか倦怠期とか、泣いたり悩んだりノタウチまわったり、面倒くさいだけなのに。それでも、どうして人は恋だの愛だのを繰り返しするんだろう。――全世界共通の病・’恋愛’をえぐる革命的作品!!
浮気された経験のある男性が読むのは結構きついと思う
僕にもそういう経験があって、この主人公みたいな女の子と付き合っていたことがありました。
今でもトラウマで女性を簡単に信じられていない状態が続いてるんですが・・・。
見た目も行動も小谷さんにかなり似ていたので、読んでいて「うわー」って思い出して辛くなりました(笑)
多分男性は、連絡くれないし寂しくてつい・・・って女性の浮気は理解できても、イケメンとやれるならラッキー、彼氏にバレなきゃセフレとして繋がっとく・・・みたいな女性の浮気は理解しがたいんじゃないかなと思うんです。
要は男性は女性の心の浮気は許せても、体の浮気は許せない。
逆に、女性は男性の体の浮気は許せても、心の浮気は許せない。
個人差はあるでしょうが、なんかそうなんじゃないかなと。
で、そんなヤリ●ンな彼女の小谷さんを持った真面目系男子な山下くんは、小谷さんが好きが故に苦悩し、嫉妬します。
山下くんもそれなりにモテる男子なので、色々と嫉妬が違う行動に向かったりしちゃいます。
こんな歪で純粋な恋の行方はどこへ向かうのか。
そんなお話です。
この漫画のココがオススメ
1.男性の経験値や立場で楽しみ方が違う
以前付き合った女性が本当に小谷さんみたいな子で、その頃の僕は山下くんみたいな男でした。
だからこう言う風にカジュアルに浮気しちゃう子の話は読んでいて辛かったし、最後まで小谷さんの全部は理解できなかったですね。
いや、理解したくないというか。
でもこう言う便利な子って、手の早い男や体だけの関係を求める男にとっては便利でありがたい存在なんだろうし、現にそういう男の人は読んでいても辛さはないんじゃないかなと。
女性の意見も聞きたいですね、どうなんだろう、共感できるのかな。
2.恋愛パワーバランスを考えさせられた
恋愛をしていれば常日頃から相手を変えたいと思うことはよくあると思います。
しかし、結局のところ、本人がが変えても良いと思える部分しか変わってはくれません。
特に恋愛では「惚れた者負け」という言葉がありますが、恋愛パワーバランスの下位に居る方が相手を変えようとしてもほとんど変わることはないんですよね。
それが悔しさや不満や嫉妬という形で現れる。
相手に見返りを求めてしまうのが恋。
見返りを求めないのが愛。
現在は愛を育んでいるカップルがいたとしても、入り口はみんな恋なのです。
3.すべてを包み時は流れるわけでもない
いい思い出じゃないコトや、いい恋愛じゃなかったコトや、過去の苦い思い出も、時が解決してくれるって、実際そうじゃない場合もありませんか?
僕は結構そういうタイプで、事あるごとに残念エピソードを思い出しては暗くなるタイプなので、山下くんへの共感が半端なかった。
女友達とかでも、昔は結構遊んでとか、病んでてそういう時に・・・みたいな子の話を聞くとすぐに凹んじゃうんですよね。
でも結局他人の心をコントロールする事は出来ないんだよね。
悲しいし悔しいけど、それが現実だという事が分かるまでには成長できました。
4.リトマス試験紙になる予感
裏切られたとかで女性不信になった人が居たとして、この本を読んでも辛くないならそれはその傷が癒えたと思うんです。
僕はまだ結構きつかい部分があった。
未練あるんだろうな・・・(笑)
まとめと思ったこと
・自由な小谷さんと真面目な山下くんの思いが交差する恋愛残酷物語
・一途な思いを求める山下くんの気持ちが痛く歯がゆい
・そしてこう言う子は何年経ってもふと連絡してきて僕を惑わしてくるものなのです(実話)
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