AVANTASIA(アヴァンタジア) 6thアルバム『Ghostlights(ゴーストライツ)』(2016年)

ジャーマンメタル

豪華なゲストミュージシャンを束ねるトビアス・サメットの作曲能力が冴えわたる力作

『Ghostlights(ゴーストライツ)』はドイツのヘヴィメタルバンドであるAVANTASIA(アヴァンタジア) が2016年に発表した6枚目のアルバムです。

ドイツのメタルバンド「EDGUY」(エドガイ)のボーカルであり、フロントマンであるトビアス・サメット(通称トビー)のプロジェクトである『AVANTASIA』(アヴァンタジア)。
このAVANTASIAはトビーが中心となり、様々なヘビーメタル、ハードロックバンドのメンバーをゲストで迎えて製作され、その豪華なゲストとメタル・オペラと形容されるミュージカルのような世界観、楽曲の良さが人気となり、これまで6枚のアルバムがリリースされてきました。
最近では自身のバンド「EDGUY」よりもコッチの方が評判がよろしいのか、ハイペースでリリースされていますね。
毎回インタビューで今回が最後のプロジェクトになるという話をする割に、このように数年スパンで新譜が発売され、ツアーも組まれるのはやっぱり売り上げとして結果を残しているからではないかと予測されます。僕としてはマイケル・キスクとヨルン・ランデが歌うパートが有ればそれだけで嬉しいんですけどもね。今回もゲストヴォーカルにはマイケル・キスク(ex HELLOWEEN)、ロニー・アトキンズ(PRETTY MAIDS)、ヨルン・ランデ(ex MASTERPLAN)等豪華ゲスト勢ぞろい。そして何と、今回はジェフ・テイト(ex Queensrÿche)もゲスト参戦です!
僕が購入したアルバムは初回限定盤の2枚組であり、2枚目は前回ツアーのライブアルバムという構成でして、こちらも聴きごたえ十分でした。
Ghostlights:「鬼火、火の玉」という意味を持つアルバムタイトルが表すメタルオペラワールドを体感するため、早速聴いてみました。

AVANTASIA 6thアルバム『Ghostlights』(2016年)

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<アルバム曲目>
Disk1
1. Mystery of a Blood Red Rose
2. Let the Storm Descend Upon You
3. The Haunting
4. Seduction of Decay
5. Ghostlights
6. Draconian Love
7. Master of the Pendulum
8. Isle of Evermore
9. Babylon Vampyres
10. Lucifer
11. Unchain the Light
12. A Restless Heart and Obsidian Skies
13. Wake up to the Moon” (Digibook edition bonus track) 
Disk2 (Live)
1. Spectres
2. Invoke the Machine
3. The Story Ain’t Over
4. Prelude
5. Reach Out for the Light
6. Avantasia
7. What’s Left of Me
8. Dying for an Angel
9. Twisted Mind
10. The Watchmakers’ Dream
11. Another Angel Down

<リリース情報>
リリース:2016年
スタジオ:ゲイト・スタジオ
レーベル:ニュークリアブラスト/ マーキー・インコーポレーテッド
プロデュース:サシャ・ピート、トビアス・サメット

<メンバー>
Vo:トビアス・サメット
Gt:サシャ・ピート
Ba:トビアス・サメット
Dr:フェリックス・ボーンケ
Key:トビアス・サメット、マイケル・ローデンバーグ
<ゲスト>
Gt:ブルース・キューリック、オリヴァー・ハートマン
Vo:ヨルン・ランデ、マイケル・キスク、ディー・スナイダー、ジェフ・テイト、マルコ・ヒエタラ、シャロン・デン・アデル、ボブ・カトレイ、ロニー・アトキンズ、ロバート・メイソン、ハービー・ラングハンズ

個人的レビュー・その他もろもろ

アルバムは前に比べて分かりやすく、明るいのにダークというメタル・オペラの世界がしっかり現れています。ほぼミュージカル!って感じの曲も有って、トビーの作曲能力の高さを感じます。個人的に前アルバムに比べて好チューンが多いです。
1曲目はミドルチューンから大合唱で気持ちの良い始まり。
2曲目は12分もある大作で聴きごたえ十分。
5曲目はイントロだけでガッツポーズなまさにマイケル・キスク向けの曲って感じ。
ホントこういう曲作らせたら今一番なんじゃないでしょうか。…終わり方が微妙ですけども。
9曲目の跳ね跳ね具合が良いです。メイソンの声も合ってますね。
12曲目の絵が浮かぶようなエンディングにふさわしい曲も好きだ~。ボブ・カトレイの声ってこういう雰囲気の曲に合いますね。もうお爺ちゃんなのに、何て声がでるんだろうか、この人は!白髪も相まってメタル界の小澤征爾みたいだ。
そして13曲目のボーナストラックまで侮れない出来。EDGUYにもこれくらいのパワーを費やしてもらいたいと期待しています。
また2枚目のライブアルバムも非常に良かったです。
マイケル・キスク、エリック・マーティン、ロニー・アトキンズが一緒に歌っています。曲間のアナウンスではやはり「マイケル・キスク」は「ミヒャエル・キスケ」と紹介されるのだなぁと感じたり。キスケって、「喜助」って聞こえて日本ぽい感じで何だか脱力感なんですよね。でも今の彼のルックスならば、喜助って感じでもいいかなぁ。

個人的オススメ曲

#01. Mystery of a Blood Red Rose

#05. Ghostlights

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