何回聞いても難解なコンセプトアルバムは名盤に成りうるのか。
『The Astonishing』はアメリカのプログレッシブ・メタルバンドであるDREAM THEATER(ドリーム・シアター)が2016年に発表した13枚目のアルバムです。
このアルバムは僕にとっては非常に待ち遠しかったアルバムであり、2016年の1月末である発売日を待ち焦がれていました。本作はアルバム全体で一つの物語が構成されている、いわゆる「コンセプトアルバム」であり、また公式HPには以前からその詳細なキャラクター設定や、物語の背景などが情報として発表されていました。
僕はDREAM THEATERの大ファンであり、同じく10年以上前に発表されたコンセプトアルバムの名作である「Metropolis Part2」を超えるものが発表されるのでは!と過剰な期待をしていました。
しかも今作は2枚組になるとのことで、非常に濃密なストーリーが展開されるのだろうと思っていました。
ドラマーがマイク・ポートノイからマイク・マンジーニへと交代してから発表した最近のアルバム2枚を聞いても、段々と以前の勢いを取り戻していると感じていたので、それも期待する一因になっていたと思います。
しかしながら、本作は僕の期待するそれでは無かったと言わざるを得ません。。。それでは超私的な感想にいってみます。
Dream Theater(ドリーム・シアター) 13thアルバム『The Astonishing』(2016年)
<アルバム曲目>
Act I
01. Descent of the NOMACS
02. Dystopian Overture
03. The Gift of Music
04. The Answer
05. A Better Life
06. Lord Nafaryus
07. A Savior in the Square
08. When Your Time Has Come
09. Act of Faythe
10. Three Days
11. The Hovering Sojourn
12. Brother, Can You Hear Me?
13. A Life Left Behind
14. Ravenskill
15. Chosen
16. A Tempting Offer
17. Digital Discord
18. The X Aspect
19. A New Beginning
20. The Road to Revolution
Act II
01. 2285 Entr’acte
02. Moment of Betrayal
03. Heaven’s Cove
04. Begin Again
05. The Path That Divides
06. Machine Chatter
07. The Walking Shadow
08. My Last Farewell
09. Losing Faythe
10. Whispers on the Wind
11. Hymn of a Thousand Voices
12. Our New World
13. Power Down
14. Astonishing
<リリース情報>
・リリース:2016年
・スタジオ:コーヴシティ・サウンド・スタジオ
・レーベル:ロードランナー・レコード/ ワーナーミュージック・ジャパン
・プロデュース:ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)
・エンジニア・ミックス:リチャード・チッキ(Richard Chycki)
<メンバー>
Vo:ジェイムズ・ラブリエ
Gt:ジョン・ペトルーシ
Ba:ジョン・マイアング
Dr:マイク・マンジーニ
Key:ジョーダン・ルーデス
The Astonishing – Wikipedia
個人的レビューとその他もろもろ
本作はドリーム・シアターが2016年に発表した13作目の2枚組アルバムです。
上述のようにコンセプトアルバムとなっており、第1部(Act1)第2部(Act2)の2部構成で34曲から構成されています。アルバムストーリーには登場人物やマップ等が存在し、非常に複雑な物語となっています。
大まかな設定は、大北アメリカ帝国とレイヴンスキル反乱軍とが対峙しており、そのさ中皇帝の王女フェイスと反乱軍のガブリエルが愛し合い、、、というもの。
The Astonishingあらすじ
https://gekirock.com/news/2015/12/dream-theater_the-astonishing_release.php
今作の舞台は、中世封建制度に支配されたディストピア。常に機械の唸るような騒音があり、無感情の服従により平和であるかのような錯覚に陥っている世紀末に、その雑音を克服し帝国を打ち破る、選ばれし者の到来を望んでいる場所からストーリーは始まる。
<登場キャラクター>
羊飼いのガブリエル:本作の主人公、人間の意識の再覚醒を予言した
アーリス:ガブリエルの兄、レイヴンスキル反乱軍の指導者
エヴァンジェリン:アーリスの妻
ザンダー:アーリスとエヴァンジェリンの息子
ナファリアス:北大アメリカ帝国皇帝
アラベル:皇后
ダリアス:王子、アーリスと対立している
フェイス:王女、反乱軍のガブリエルを愛している
まず初めに、1度聴いた感想は、、
分かりにくく何とも心に残る曲が1曲も存在しない!!
という事でした。。。
簡単に言うと、なんか期待外れだったんです。今は要約数十回繰り返し聴いており、良さも出てきました。しかし、心が鷲掴みされるような名曲があるかというと微妙なところです。
うーん、このまま微妙な気持ちで聴かなくなるのか、それとも段々と良さが分かってきてハマりだすのか。
その辺りはこれからじっくり吟味したいと思います。
2023年追記:オフィシャルHP中の「The Astonishing」特設ページも、オフィシャルトレーラーも無くなっており、コレはバンド的にも黒歴史として認定したからでしょうかね、、、。
個人的オススメ曲
#1-03. The Gift of Music
▲ 続きはこちらで書いております。
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