冴えないファミレス店長と女子高生の密やかな恋がステキ。
年末年始に観たこの『恋は雨上がりのように』がとても良くて、今もなんだかずっと観た後の余韻を引きずっている感じです。元々は眉月じゅん氏原作の漫画らしく、僕は知らずにAmazonプライムで観たら引き込まれたって感じでした。この映画の影響で、原作漫画(とアニメ化もされてるらしい)を読んでみようかなって感じましたね。
基本設定は冴えないファミレス店員(大泉洋)と、とあることで陸上部の部活を休んでる女子高生(小松菜奈)との密やかな恋模様を描いた作品です。でも恋って言うか、どっちかっていうと彼女側からの一方的な片思いなんですが。
でもだんだんと、敗れた夢や人生的な話にも踏み込んできて、そういうコトを忘れたり、どこかに置いてきたオッサン世代にも響く映画だと思いましたね。
あと、小松菜奈さんがスゲー良いです。彼女のちょっと離れ目&三白眼がミステリアスな眼差しでスゲー良いです。なんか三白眼の子って好きなんだよなぁ。これを期に、彼女の映画を他にも観てみたくなりましたね。
※以下、多少のネタばれありです。
小松菜奈主演『恋は雨上がりのように』(2018年)
<キャスト(役名:俳優)>
・橘 あきら(たちばな あきら):小松菜奈
・近藤 正己(こんどう まさみ):大泉洋
・加瀬 亮介(かせ りょうすけ):磯村勇斗
・吉澤 タカシ(よしざわ タカシ):葉山奨之
・西田 ユイ(にしだ ユイ):松本穂香
・久保 佳代子(くぼ かよこ):濱田マリ
・喜屋武 はるか(きゃん はるか):清野菜名
・橘 ともよ(たちばな ともよ):吉田羊
・九条 ちひろ(くじょう ちひろ):戸次重幸
・倉田 みずき(くらた みずき):山本舞香
<スタッフ>
・監督:永井聡
・脚本:坂口理子
・原作:眉月じゅん 『恋は雨上がりのように』
・製作:春名慶 石黒裕亮 唯野友歩
・製作総指揮:山内章弘
・音楽:伊藤ゴロー
・主題歌:鈴木瑛美子×亀田誠治 「フロントメモリー」
あらすじ
感情表現が不器用で一見クールな17歳の女子高生・橘あきら。彼女はアルバイト先のファミレス『cafeレストラン ガーデン』の店長である45歳の近藤正己に密かに想いを寄せている。自他共に認める“冴えない男”の近藤だが、あきらはそんな彼の魅力を「自分だけのもの」として、胸に秘めた恋心を募らせていた。そんなある日、アルバイト中に起こったとある出来事をきっかけに、あきらの秘めたる恋心は大きく動き出していく。
恋は雨上がりのように – Wikipedia
ちょっとネタバレな感想などなど
1.小松菜奈の魅力が大々々々々々々々、大全開
彼女をあまり知らない僕からすると、小松菜奈さんって可愛らしいお嬢さんって印象だったんだけど、この作品での彼女は色んな表情を持つ素敵な人だなって思いました。ちょっと惚れちゃうくらい、彼女の魅力全開でしたね。コレは小松菜奈を見る映画って感じ。
▲ ふと見せる三白眼で目が茶色いのがチャームポイントだと思うんだけどなぁ。
▲ クールに見えて、笑顔がとても素敵ですな。
表情に関していうと、無愛想な時の睨むような顔、一転して店長といる時の純粋な笑顔、クルクル変わってその表情に観てる側は振り回されてしまう感じが良かったです。個人的に三白眼の子って好きなんですよね、あのミステリアスな表情がたまらん。
あとモデル出身なだけあって、スゲースタイルの良い人ですよね。陸上部で走ってる姿なんてすごいカッコいいし、長い手足と瑞々しさが半端なかった。若さってヤツがほとばしってましたね。
▲ 走ってる姿もカッコいい。
2.時折挟まれる漫才のような掛け合いにクスリとする
▲ 大泉洋と濱田マリの掛け合いが笑える。
意外と笑える箇所が多くて、しかもあざとさが無いのでストーリーを邪魔せず良い塩梅でした。特に大泉洋、濱田マリの掛け合いが良かったです。濱田マリの丁度いいタイミングで無情に言い放つのが面白いんだよなぁ。濱田マリって、オッサン世代にはどうしても「あしたま(あしたまにあ〜な)」の人って思っちゃうんだよなぁ。
3.オッサンと女子高生の恋愛が生々しくないのが逆にイイ
これがこの映画の結構重要な所な気がするんですけど、恋愛というより片思いなのが爽やかで良いんですよね。こんな設定で普通に恋愛したら生々しいし、ちょっと違うテイストの映画になっちゃうんですけど。店長も自分への想いをはっきり諫(いさ)めているし、彼女の友人も当初店長に対して怪訝な印象を抱いていたり。コレは大泉洋ってのが良いんだろうなぁ、実は色気ある人ですけど(高身長ですらっとしてるし)冴えない雰囲気の店長役がピッタリでしたしね。
▲ 大泉洋ってファービーに似てるよなぁ。
▲ 店長のしみじみした口調が好きでしたね。
4.夢を諦めがちなオッサン世代に響く
▲ 大学の友人である九条ちひろと店長の関係がイイ感じ。
最後の方になると、夢を諦めかけた、もう諦めて避けてきたオッサン世代に響く映画になってきますよ。そこが僕のハマった部分でもあるんだろうなぁ。小説家を志していた店長と、小説家として大成した友人(九条ちひろ)との関係性も良かった。
いろんな立場で感じ方は違うと思うんですけど、でも観た後はみんなの心が雨上がりのようになる、そんな映画でしたよ。
以上、良かったら観てみてください。
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