寒い吹雪の中、かつて感じた暖かさを思い浮かべるような一曲。
元WANDS、元アルニコ、現在はバンド猫騙(ねこだまし)としても活動する上杉昇。彼が2019年に発表した『棘と吹雪と』は、ソロ活動として発表した暫くぶりの心打つバラードです。WANDSのヴォーカリストとして一世を風靡したものの、近年は表舞台に出る事も少なく、その活動があまり知られていないかも知れません。しかしながら彼の艶やかなボーカルは衰える事無く聴く者の胸に突き刺さります。
SHOW WESUGI(上杉昇)『棘と吹雪と』(2018年)
<アルバム曲目>
01. 棘と吹雪と
02. アンダルシアに憧れて
03. TANGO (Bossa Nova)
リリース:2018年
レーベル:pojjo récord
棘と吹雪と | 上杉昇 OFFICIAL WEBSITE
個人的レビュー・その他もろもろ
本作は彼の声質を生かした優しくも憂いのある、冬をイメージしたバラードナンバーです。彼の歌声はやっぱいいですね、色気のある魅力的な声です。衰える事無く、渋さが増しているように感じます。
また聴く人が誰しも抱く情景を切り取ったかのような歌詞が素晴らしいです。言葉になる前に通り過ぎるような感情を、誰もが分かる言葉で紡いでいるのに、初めて言い当てられたような気持になるのはスゲーなぁと思いますね。
ここの歌詞が好きだなぁ。
いろどる街 行き交う
知らぬ人々
きっと信じる曖昧を
胸にひそめてる人はいつでも夢をみたいもの
痛み引きずる運命(さだめ)あろうとも
上杉昇『棘と吹雪と』より
また#02「アンダルシアに憧れて」は元ブルーハーツ(現ザ・クロマニヨンズ)のギタリスト真島昌利のカバー曲。少し粗いしゃがれた雰囲気のある歌い方が、スリリングな歌詞や曲調にマッチしています(ちなみにこの曲、以前にマッチさんこと近藤真彦さんもカバーしてる曲です)。
個人的オススメ曲
#01「棘と吹雪と」
YOUTUBEにも音源まるまる1曲が無かったので、コチラのラジオゲストのインタビュー&曲を載せておきます。
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